始まりの町

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「うーん、おかしいな、僕はここに生まれて結構経つのに、真っ直ぐ目的地にたどり着けた試しがない」 僕はキロム・レイナス、黒い髪を首筋辺りまでのばして、黒い目をしている一般的なキロム家の一人息子。 年齢は今年で16歳になるんだけど、みんなからはよく「成長したのは見た目だけだな」って言われる。 とりあえずここの町について説明するね、ここはとても小さな町で、キュリムって言うんだ。 何も自慢できるような事はないのに、王都から直々に門番が派遣されてるんだ、すごいだろー 難しい事はよくわからないけど、つまり、僕たちの町を守ってくれてるんだよね。 でもね、それだけじゃないんだ、 家一軒一軒に衛兵が住み着いて、家を守ってくれてるんだ。 この町は例え盗賊が来ても安心だね! まあ、だいたいこんなところかな。 そういう訳で、僕は今買い物に駆り出されているの。
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