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そして、その女の人、というか母さんのキロム・シュリアは袋に目を向ける、
僕が買ってきたそれを母さんはしばらく凝視して、
「早くこの町から避難しましょう」
「なんで!?」
何故か料理をやめて食器と引っ越し用の袋を取り出してきた。
「当たり前じゃないの、毎回迷子になってハイネスさんのところにお世話になる息子が突然、
それも間違えずに買い物を済ますだなんて、
文字通り槍が降ってくるかもしれないじゃない、怖くて家にいられないわよ」
「僕ってそんな認識なの!?」
失礼だな!僕だって迷子にならなかったことくらいあるよ!付き添いいたけど!
「ほら!言ってるそばから台所が火事寸前よ!」
「それは母さんが料理の火を止めなかったからだよ!」
その事について僕は一切関与してないよ!
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