始まりの町

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夕食もおわり、今僕は寝床で寝転がっている。 特に考えることもなく、すぐに寝付こうかと思ったが、なかなか眠れないでいた。 不思議と胸騒ぎがする。 なんか、取り返しのつかない事が起こっているような…… そういえば、外が騒がしい気がする。 僕は妙な胸騒ぎに導かれるまま、部屋を出た。 左右はいつもの廊下が広がり、特にこれと言って異常はない、 僕はふらふらとある部屋に向けて歩く、 胸騒ぎのせいですっかり目が覚めてしまった僕は、『ある部屋』の前であやしく動く影。 影は2つ、 片方はしきりに辺りを見回し、甲冑を着こんでいる、明らかにあやしい、 もう片方は眠っているようで、あやしい方に引きずられている。 あやしい方はまわりに人がいないのを確認すると、僕のいる方とは反対に足を向ける。 僕は『それ』が誰かを確認すると、何気ない雰囲気で声をかけた。 「ハバラクさん、こんな夜中にどうしたんですか?」 影が、ぎょっとしてこちらを振り向いた。
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