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それを聞いたロカ以外の四名が怪訝な表情をする。
もちろん、だからと言ってどうでもいいと突っぱねる訳にもいかず、おずおずとカーシュが質問をする。
「人類滅亡日記とは、ノストルダムスが書いた信憑性の低い予言書、でありましょうか」
「いかにも」
老人はゆっくりと頷くが、やはりこの場にいる皆は何故ここで?という考えが拭いきれていない。
「しかし、それについての話はもう片付いたと聞かされてきましたが」
何故このような言い回しなのかというと、彼女はその時はその場にいなかったからである。
この若さだから仕方ない。
「それがよお、そう楽観的じゃいられなくなって来たんだよなー、ガルモさんよ」
と、ここで突然ロカが口を開いた。
ここにいる全員がロカに視線を合わせる。
「あんた、裏でなにコソコソやってんだ?」
「貴様、一体何故、知っている」
瞬間、ガルモは目を細めてロカを睨み付ける。
「俺がそれをむざむざ明かす訳がねえだろうが、それより本題の方を進めてくれよ、そっちの方は俺も気になる」
「はっ、どうだかな」
ガルモは鼻をあかし、相手を嘲弄するように見ていたが、しびれを切らしてたのか、はたまた違うのか、視線をずらして、語り始めた。
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