悲しみの果てに

ノアの方舟

〈部屋〉
風「…。(窓に横付けした椅子に座って、片手で頬ずえをしながら、外を見ていて)」
ロード「風、拗ねてる？」
風「拗ねてません。」
ロード「千年公も千年公だよね。風の体をまともに歩けなくさせるんだもん。」
ジャスデビ「確かにな。」
風「別に逃げないのに。」
？「飴、いるか？」
風「え？スキンさん。えっと、いただきます。」
スキン「ああ。」
風「美味しい。有り難うございます。」
千年公「皆さん、仕事です♥エクソシスト狩りに行きますよ♥」
ロード「千年公、風は？」
風「行きたくない。まず…」
千年公「行かせません♥」
風「行かせてくれませんから。」
ロード「なーんだ、つまんないの。」
千年公「さあ、行きなさい♥」
皆「はーい。」
風「……。」
千年公「寂しいですか？♥」
風「！千年公はどうして、私の体を動けないようにしたのですか？」
千年公「逃げられたら困りますからね♥それに♥」
風「それに？」
千年公「何でもありません♥逃げないで下さいね。」
風「分かってます。心配しないで下さい。」
千年公「ふむ♥(パタン)」
風「ふう。お兄ちゃん。」

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