悲しみの果てに

脱走

〈エクソシスト側とノアの中間点〉
風「ラビ。」
リナリー「ほらっ？ラビ。」
神田「行くんだ。」
ラビ「あ、ああ。」
風「ラビ…、私…。」
ラビ「何も言わなくて良いさ。(風を抱き締めて)」
風「ら、ラビ。」
ラビ「風、好きさ。初めて会った時から。」
風「ラビ。私も…、私も好き…。」
ラビ「二人で逃げないさ？」
風「え、けどラビが…。」
ラビ「俺は大丈夫さ。風が良ければの話さ。」
風「ラビ、うん。」

〈エクソシスト側〉
不知火「やっと、くっついたか。」
リナリー「そうだね。」
空「だが…、うん。兄さん、これを投げて風に渡して。」
不知火「良いが、これは何だ？やけに重いが？」
空「気にしないで、さあ。」
不知火「ああ。風！」

〈ノア側〉
ジャスデビ「あの野郎。」
ロード「良いんじゃない？風が幸せなら？」
ティキ「……そうだな。」
スキン「あ、何か向こうが投げたぞ？」
ロード「あれは…、財布？」
ティキ「だな。」

〈エクソシスト側とノア側の中間点〉
風「わ！(カシャン)こ、これは…。」
ラビ「風。これは、空の財布さね。何で？」
風「空お兄ちゃん。有り難う」
ラビ「そろそろ、行くさ？」
風「うん。」
ラビ「伸！」
風「じゃあね……、教団の皆、ノアの皆。」

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