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〈港〉
ラビ「着いたさー。」
風「ふう。結構遠かったね…。」
ラビ「ちょっと待っててさ、何処かに行くために船のチケットとってくるさ。(タタタタ)」
風「うん。有り難う。」
風「ふう。(近くのベンチに座り)ラビは良かったのかな?」
私は歌い続ける
この海にこの空に
私は世界に祈りを
神に祈りを捧げよう
だからどうか平和な世界を船に乗せて
風「はあ。」
女の子「お姉ちゃん、凄いね!」
風「え?」
男の子「だって、歌声が凄い綺麗なんだもん!」
風「ふふっ。有り難う。」
千年公「本当に♥」
風「!千年公。」
女の子「こ、怖い!」
男の子「逃げよう!」
タタタタ
風「あ。」
千年公「風…やっぱり逃げましたか。」
風「怒って…、ます?」
千年公「ええ。物凄く。」
風「ですよね。ハートがありませんから。」
千年公「ふう、まあ良いでしょう♥逃げるだけ逃げなさい♥」
風「え?」
千年公「ただし、体は段々動けないようにしますから♥どうします?♥」
風「また、するのですか?」
千年公「ええ♥決めるのは貴女です♥」
風「良いです。やって下さい。」
千年公「では♥」
ラビ「風!(千年伯爵と風の間に入り)大丈夫さ!?」
風「ラビ…、うん。」
ラビ「千年伯爵、風に何をしたんさ!?」
千年公「何もしてませんよ♥風、どちらにしても体は段々動かなくなりますからね♥(消える)」
風「…私。」
ラビ「大丈夫さ?風。」
風「うん。大丈夫、けど段々動かなくなる何て…。ラビ…、私。」
ラビ「(風を抱き締めて)俺は大丈夫さ。決めたんさ、風は俺が守るって。たとえ体が動かなくなっても、抱えてでも一緒に居るさ。」
風「ラビ……、有り難う。」
ラビ「あ、そうさ。今回行くところは中国さ。」
風「中国…、良いわね。」
ラビ「ああ。さて、行こうさ?」
風「うん。(立ち上がり、ふらつき)あ。」
ラビ「おっと!大丈夫さ?」
風「うん。最初からこうなんて……私、ラビの足で…」
ラビ「そんな事無いさ!さっき言っただろ?抱えてでも一緒に居るさって、だから俺が拒否権は無いさ。(姫抱きにし)」
風「キャッ!ラビ………、有り難う。そう言う優しい所…私好きよ。(胸に顔を寄せて)」
ラビ「ふっ。俺はもっと好きさ。」
風「うん。」
ラビ「さあ、行くさ。」
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