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僕がなんだか悲しい嘘をつくたびに優しい君は僕の強がりを見抜いてくれる。
そして責めないでただ静かにぽつりぽつりと涙を流すんだ。
ゆっくりと天気が崩れていくように、君の涙を見ても僕が素直になれずに強がる度、だんだんと、雲は厚く、日は翳るんだ。
そうやって一通り僕らを取り巻く天気が崩れてからやっと僕は素直になれるんだ。
すると君は僕を責めないでただ静かに微笑むんだ。
ゆっくりと天気が良くなるように、うっすらと薄日が差すように。
僕は君の微笑む顔を忘れない。
僕らにも見えなくて他の人にはわからない何かを僕は見つけ出すから。
そこに確かに。
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