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右の肩にちょこんと掛かる重みを僕は忘れない。
腕についた小さなしみを僕は忘れない。
僕の腕で眠る君が、涎を垂らしているのを。
だってなんだか、その口呼吸は僕にとって幸せの証なんだ。
君が嬉しそうに笑っているように見えるから。
その寝顔をみて僕は優しく、だけど力強く君を抱き締める。
幸せを壊さないように凄く丁寧にね。
すると君は大抵僕の首に腕を回すんだ。
なぜだかとっても、傍に居てって聞こえるんだ。
だからそのままの姿勢で僕も幸せな涎を垂らすんだ。
なんだか二人で笑い合ってるみたいに。
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