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ずっと君に。
ずっと君に伝えたかったことがある。
口にはしても伝えきれてはいなくて、それでも伝えようとしていることがあるんだ。
それは見えるものじゃない。
でも見えないものじゃない。
そこにないわけじゃない。
僕は君に伝えたかったことがある。
目を閉じて、耳を澄まして。
その空間にある君の体に集中して。
ほら、脈を打つ僕の心臓。
顔を近づければわかるでしょう?
胸に触れればわかるでしょう?
熱い吐息で気付くでしょう?
ほら、君だって。
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