されるがまま

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指は服の下、肌を這うように向かってくる。 くすぐったい。 胸まで入ってくると、何かを探すように指を左右に動かす。 指が男の胸にもある二つのモノに当たる。 下にある右手はモミモミ、左手は上下に動いている。 しかし、指自体は動くことなく胸にあるモノを押さえつけてパソコンにあるマウスのホイールを転がすかの様にクリクリと上下左右に優しく動き出す。 くすぐったいのだが、何か変な感じ。 動きに強弱がつき始まる。 そして、先ほどまでしおらしかった俺が熱くなってくるのが分かる。 脈が早くなり鼻息が荒くなる。 次第に目覚めていく俺。 ついに俺が完全に覚醒して、天井にそそりたつ。 こんな事で……悔しい。 胸にあった二本の指が服の中から抜け出す。 左手は上下にゆっくりと、一秒を刻むよりも緩慢に、優しく包んで、撫でる。 ゆっくりとしているが、しっかりと目が覚めた俺を寝かさない程度の刺激。 右手の親指が先端に触れた。だが、他の四本の指は揉んでいる。親指だけが伸びてきたのか。 割れ目から裏筋にかけて、やはりゆっくりと往復。 その動作からくる、痛くはない激しい刺激に、腰が逃げたいと反応する。 俺は今、床に座っている。
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