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男子のゲームが終わると同時に、練習時間も終わった。
それぞれに片づけを始める中、咲も立ち上がって道具を倉庫に持っていく。
練習が、いいとこなしで終わった為か、足取りが重い。
トボトボと倉庫に向かうと、向かいからモップを持った武蔵がきた。
武蔵と目が合った咲は、プイっと顔を背ける。
「なんだよ、おまえは」
呆れた顔の武蔵が足を止める。
「なんだよってなによ」
咲は頬を膨らませて武蔵を見上げる。
「おまえ、怒ってんの?」
「怒ってないよ!ただ…」
「ただ、なに?」
咲は、気まずそうに顔を背ける。
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