魅惑のタイツと逃走もやし
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夜のベランダには、強くて冷たい風が吹いていた。 裸の男にはこたえるだろう。 それに彼はもう逃げられないように思えた。 なぜなら、ここはマンションの8階だったからだ。 飛び降りて逃げようとすれば、つまりこの世界から逃げることになるだろう。 しかもこの格好では、死んでも死にきれない。 そこで、彼は名案を思いついたようだ。 いや、罪から逃げようとしている時点で、それは悪い案でもあるのかもしれんが。
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