魅惑のタイツと逃走もやし
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彼は冷えきった手すりから身を乗り出し、首を左右に振った。 仕切りで区切られた、となりの部屋のベランダを確認したのだ。 そしてなぜか、洗濯物が干したままになっている、右隣へうつろうと考えたらしい。 「キャ! ちょっと、どうしたの!?」 忍太郎はびくっとした。 母が気絶している姉に気がついたようだった。 その言葉が自分に向けられたわけでないと分かると、彼はすぐに行動へと移った。
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