魅惑のタイツと逃走もやし

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彼はこの際、いくつか体に擦り傷をつくったが、下で内臓をぶちまけるよりはマシだったろう。 社会からすれば、後者のほうがマシだとは思うが。 「にんたろぉー! どこにいるのぉー!」 やがて母の呼び声。 「うっ、うひゅひゅっ」 と、忍太郎。 恐怖と安堵の入り混じったため息だ。
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