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さて、あんなことがあってもなお、彼の性欲は抑えられなかったようだ。
半裸の忍太郎は、明らかに、新たな盗みを働こうとしている。
彼はピンチハンガーを見つめていた。
「むふぅ~ふ、ふ、むふぅ~」
鼻息を荒げている。
最低だ、すごく興奮している。
彼の真横にあるガラスドアの向こうに、光はなかった。
家の住人は留守だろうか。
あるいは寝ているのか。
「いましかない……」
変態がなにかをつぶやいた。
どうやら人生最大のチャンスだと思っているらしい。
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