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「話って何だ・・・?」
彼はマリルと一緒にリペアの元に行き、訊ねた。
「強引な事なのは承知した上で聞くね・・・私と一緒に旅をしない?勿論、マリルちゃんも・・・」
彼女は窓辺で夜空を見ていたが、ジェイスの方に振り返り、呟いた。
「ちょっと待ってくれ!いきなりそんな事言われても・・・すぐに答えられる訳じゃない・・・」
「ええ、理解してるからこそ、今持ち出したの・・・」
「明日まで考えさせてくれ・・・」
それが彼の精一杯の答えだった。
「分かった・・・先にお風呂に入らせてもらうね・・・」
そう言ってリペアは行ってしまった。
(旅か・・・あの黒龍を追うんだろうな・・・なら俺は・・・)
一時間後、ジェイスは自分のベットの上でそう考え込んでいた。
(そうだな・・・この気持ちを伝えるべきだ・・・)
彼は決意したようだった。
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