運命の出会い

11/12
前へ
/572ページ
次へ
「話って何だ・・・?」 彼はマリルと一緒にリペアの元に行き、訊ねた。 「強引な事なのは承知した上で聞くね・・・私と一緒に旅をしない?勿論、マリルちゃんも・・・」 彼女は窓辺で夜空を見ていたが、ジェイスの方に振り返り、呟いた。 「ちょっと待ってくれ!いきなりそんな事言われても・・・すぐに答えられる訳じゃない・・・」 「ええ、理解してるからこそ、今持ち出したの・・・」 「明日まで考えさせてくれ・・・」 それが彼の精一杯の答えだった。 「分かった・・・先にお風呂に入らせてもらうね・・・」 そう言ってリペアは行ってしまった。 (旅か・・・あの黒龍を追うんだろうな・・・なら俺は・・・) 一時間後、ジェイスは自分のベットの上でそう考え込んでいた。 (そうだな・・・この気持ちを伝えるべきだ・・・) 彼は決意したようだった。
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加