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（お兄ちゃん・・・）
二段ベットの上の部分でジェイスの考えていた事を察知したマリルはそう密かに呟き、静かに微笑んだ。翌日の早朝、目を覚ましたリペアは静かにアドレイヴ家を抜け出した。
「黙って出て行ってごめんなさい・・・昨晩は泊めて頂いて有難うございました・・・」
そう呟いた後、彼女は家に向かって頭を下げ、歩き出した。
「何処へ行くつもりだ？」
「抜け駆けは無しだよ！それに私達の答えも聞いていないじゃない！」
ココナツ村の出入口付近で、ジェイスとマリルが姿を見せ、リペアに言った。
「二人とも・・・！どうして？」
リペアは驚いた様子で聞いた。
「俺達も一緒に行こうと思ってさ・・・」
「リペアさん、早く行っちゃう気がしてね・・・待っていたの！」
「けど・・・ルイスさんの事は？」
リペアの問いにジェイスは笑顔を見せた。
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