791人が本棚に入れています
本棚に追加
/342ページ
「何の話し? 今、コッチ見てたっしょ~」
そう言いながら、男の子が2人 近づいてきた。
「花見やったんだよって、話してただけだよ」
加奈が答える。
「理央は、まだ居なかったから」
「そっか。また、何か やりたいよなっ!」
そう言って、私を見る。
「俺は、清水 拓人。よろしくなっ!」
そう言うと、手を差し出してくる。
「よ、よろしく」
おずおずと手を差し出す。
その手をとり、しっかりと握ってくる。
(女の子に、なれてる感じだな…)
少し長めの髪。背も高くてカッコいいし、きっとモテるんだろう。
されるがまま になっていると…
「はい!終了~!」
私と清水君の間を割るように、男の子が入ってくる。
背は少し低めだけど、男の子にしては 可愛らしい、大きな目。
「まったく~!拓人は、すぐ そうやって 女の子に触れようとするんだから…」
清水君を軽くにらむ。
「コミュニケーションじゃんっ!」
悪びれた様子もなく、清水君が言う。
「あ、僕は南 優生。よろしくね。ちなみに遥ちゃんの彼氏ですっ」
ニコニコしながら紹介してくる。
へぇ、遥の彼氏なんだ。 なんか、フワフワした優しい感じで、まさに お似合いだな。
遥もニコニコしながら、私達を見ている。
「こちらこそ、よろしくね」
私も、笑顔で返す。
そこへ、男の子が1人 遅れて近づいて来た。
最初のコメントを投稿しよう!