アルバイト

14/16
前へ
/342ページ
次へ
あの日、偶然に会ってからバイトの帰りは遼君と帰るのが日課になっていた。 本屋さんからの帰り道に、私のバイト先があるので、着替えて出れば、ちょうどいい時間になる。 遼君は、いつものように待っててくれる。 「お待たせっ」 「じゃ、行こっか」 私達は、並んで帰る。 1人の時は、住宅街から帰っていたんだけど、遼君と一緒に帰るようになってからは、土手添いを通るようになった。 川のせせらぎ。虫の声。 吹き抜けていく、風も気持ちいい。 私達は、話しをしながら ゆっくりと家へと向かった。
/342ページ

最初のコメントを投稿しよう!

789人が本棚に入れています
本棚に追加