第一話

2/5
前へ
/14ページ
次へ
「……よいしょっと」 元々居た高校から遠く離れ過ぎる高校に転入する前日、俺はようやく終わった荷物ほどきにほっと一息をつく。 この御時世、40過ぎの両親の転職は難しいという理由ではじめて独り暮らしを始めることになった俺、もとい周防 渚(スオウナギサ)は少し張り切っていた。 昔の渚を知る人物がいないこの場所で、高校生活をやり直せられるという思いが溢れていたからだった 「………あぁ、不安になってきた」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加