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《深い森だな……》
これは…夢の中……?
夢には小さい時の俺が出てきた。
この日は近くの森で遊んでて…けどこの森で迷子になったんだ…。
霧が濃くて、前が見れなかった。
《出口はどこだ……》
《……グルゥ……グ……》
そんな森をさ迷っていたら声が聞こえてきたんだ。
《なんだ……??》
声がしたほうに寄っていった。
そして、俺は目を見開いた。
皇后(こうごう)とした白く光る硬い鱗、巨大な爪に大きな翼のドラゴンが丸まって目を閉じていた。
《どうして…こんな所に……?》
綺麗な白……。
《…誰だ…………》
《え…!?今の声は……!?まさか…この竜…?》
すると目の前が真っ白になった。
何だ…今の映像は……??
「…イド…!…ロ…イド!」
誰だ……?
「ロイド!!」
「…グリード……」
「やっと起きたな…」
「ここは……?」
目を開けたら知らない天井と眩しい光が目に突き刺さる。
「軍の医療施設だ…。お前、あの戦争で倒れたんだ…」
「戦争……?…っ!あの子は!?」
「隣の部屋で寝てる。っても隔離みたいなもんだけどな…」
「何だって…!?」
どうしてあの子が!!
「落ち着きなさい。ロイド・リーフレット。」
声がしたほうには軍の服を着た金髪で後ろにおだんごをしてる女が立っていた。
「誰だ…あんた…」
「てめ、ロイド!胸の公章を見ろ!」
公章…?
あれは……中佐!!
「失礼な態度をとってすみません!中佐!こいつ、今起きたばっかで…。ロイド!お前からも謝れ!」
「はぁ…なんで…?」
「別に気にするな。私は竜騎士隊の副支部長、ニコル中佐だ。」
「竜騎士隊……??」
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