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この世界は5つの国に別れている。
ここはその内の1つ、リオバール。
5つの国々には軍が置かれており、国の八割が軍の敷地で埋まっている。
ほぼ、軍のための国と言ってもいいだろう。
各国々には、騎士・体術・弓騎士・砲弾騎士・銃騎士・竜騎士といる。
竜騎士とは、ドラゴンを従わせる力を持つ者、適性があるものにだけ与えられる騎士職だ。
適性を持つ者は少なく、かつ竜を従わせるのはとても危険だから多くても6名が最多である。
竜(ドラゴン)とは、強大な力を持ち、尖った鉄より硬い皮、巨大な爪、振るだけで破壊する太くて早い尾、大きな翼、そして持つ力も竜様々だ。
竜も戦う時以外は人間の姿である。
「かぁ……」
だだっ広い図書館の机の上でさっきまで読んでいた本を閉じた。
「実際、竜騎士は6名もいねっつの…。」
すると、足音が聞こえてきた。
「ロイド、ここにいたのか」
机の上にいる少年に、話し掛けた。
「グリード、何でいんだよ?」
「ひでー言い方だな。もうすぐ戦闘準備だ。配置に付けよ。」
「え、もう?はえーな…」
「まあ、そう言うな。」
「……なあ、戦争ってなくなんないのかな…」
「何だよ急に」
「何となく…。」
「ま、無くならないかもな。どっちかが引かない限り、あるいは…世界が終わらない限りは……。」
「……ん」
「…ほら、行くぞ」
「おぅ……」
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