1話:碧眼の少女

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この世界は5つの国に別れている。 ここはその内の1つ、リオバール。 5つの国々には軍が置かれており、国の八割が軍の敷地で埋まっている。 ほぼ、軍のための国と言ってもいいだろう。 各国々には、騎士・体術・弓騎士・砲弾騎士・銃騎士・竜騎士といる。 竜騎士とは、ドラゴンを従わせる力を持つ者、適性があるものにだけ与えられる騎士職だ。 適性を持つ者は少なく、かつ竜を従わせるのはとても危険だから多くても6名が最多である。 竜(ドラゴン)とは、強大な力を持ち、尖った鉄より硬い皮、巨大な爪、振るだけで破壊する太くて早い尾、大きな翼、そして持つ力も竜様々だ。 竜も戦う時以外は人間の姿である。 「かぁ……」 だだっ広い図書館の机の上でさっきまで読んでいた本を閉じた。 「実際、竜騎士は6名もいねっつの…。」 すると、足音が聞こえてきた。 「ロイド、ここにいたのか」 机の上にいる少年に、話し掛けた。 「グリード、何でいんだよ?」 「ひでー言い方だな。もうすぐ戦闘準備だ。配置に付けよ。」 「え、もう?はえーな…」 「まあ、そう言うな。」 「……なあ、戦争ってなくなんないのかな…」 「何だよ急に」 「何となく…。」 「ま、無くならないかもな。どっちかが引かない限り、あるいは…世界が終わらない限りは……。」 「……ん」 「…ほら、行くぞ」 「おぅ……」 .
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