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「整列!敬礼!」
「今回、この戦いの指揮官をするホーリー大佐だ。よろしく」
広い、軍招集所に何百もの軍人が招集された。
各騎士職が揃い、戦争が開始する。
「今回の相手国はここ、リオバールの隣の国、ナイリスクだ。気を引き締めて臨め!」
「「「「はっ」」」」
俺はロイド。リオバールの軍に所属している騎士だ。
「おい、ロイド。竜騎士達だ。」
「え…?あれが…」
見た先には、髪の少し長いミシェル女元銃騎士と短髪で肌が焼けているキア男元騎士だった。
そして、その2人の後ろには竜の紋章が刻まれてる人間の姿のドラゴンがいた。
ほんとに人間みたいなんだな…。
「ロイド、あんまり見てると何か言われるかも。」
「あ…ああ、そうだな…。」
「全軍、戦闘準備!いいか!相手国を戦滅すべしが我が国の栄誉となる!」
「俺、ホーリー大佐嫌いだ…」
「ロイド!声でかい!」
だっさ…絶対おかしい…。何故人が人を殺さないといけないんだ…?
俺達は殺されるために、殺す道具のために生まれてきたんじゃない。
この世界はおかしい…。
多分こんなこと思ってるのは俺くらいだろう。
「グリード…、頼むから死なないでくれよ…」
「お前もな…?」
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