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「何だ…今の音……」
「あそこだ!」
グリードが指差した方へ見てみると、大きいクレームみたいのがあった。
ロイドがそのクレームに近付こうと、歩み寄って行ったら、何かが動いた。
クレームの真ん中に注目すると、
「女…の子…?」
クレームの真ん中には女の子が倒れていた。
白髪の髪………
碧眼(へきがん)……
すると女の子はロイドの存在に気付いたのか、ロイドの方を見た。
「…ロ…イ……ド…?」
「え……!?」
すると、ナイリスクの竜が女の子の前に立ち、グリオを放とうとしている。
グリオとは竜の持つ特殊能力で今分かっているのは、火・水・地・天空・風・光・闇・雷・氷の9つである。
竜一体につき1つのグリオしか使うことは出来ない。
あの竜のグリオは火だ。
あの子がやられる!
もう…そんなとこを見るのは嫌だ!!
「おい!ロイド!!」
ロイドは女の子と竜の間に立ち塞がった瞬間、ナイリスクの竜がグリオを放った。
ああ…俺は…死ぬのか…?
……あれ?痛くない………。
目を開けると、そこには大きな白い翼がロイドを守っていた。
「え………」
目の前には女の子がこっちを見ていた。
初めて見る碧眼…。
どんな美しい海より、空より透き通ってる青い目…。
「って…君が…庇ってくれたのか…?もしかして…君は竜……?」
すると女の子はニッコリ笑った。
女の子が白い翼をしまうと目の前には倒れてるナイリスクの竜と竜騎士がいた。
「え…どういうことだ……?」
ロイドが女の子の方を見ると、眠るように女の子は気を失った。
「おっと……、」
何なんだ…?この子は…。
クラッ…
急にロイドの目の前が暗くなって意識が遠退いていった。
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