間章 乙女達の午後

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 された恵が真っ赤になりながら柴珠を投げ捨てる。  「ん、キスだけど?」  投げ捨てられた柴珠は、器用にも空中で体勢を立て直し着地すると、あっけらかんと言い放つ。  「な、この!!」  じゃれ合う二人を見て、周りは苦笑いを浮かべた。  (((((弄ばれてるなぁ)))))  「だったら、一層の事襲っちまえば?」  至極まじめな顔をして、とんでもない事を言う沙鳥に、杏香と由紀は顔を真っ赤にすると、ぶんぶんっと顔を振り否定する。  「生々しいよ沙鳥」  流石のプレネールも苦笑いではすまなかったのか、疲れたような顔をしていた。  その後も、ああでもない、こうでもないと、乙女達の対話は続き、乙女達の水浴びは過ぎていくのであった。
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