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浦部が怒鳴り声をあげ会話に割り込んでくる。
(ああ、鬱陶しい)
「知らん。失せろと言ったのが聞こえなかったのか?」
「その反応がまずおかしいのだ。この僕が言ったのだから貴様がそれに従うのは当然であろう」
浦部に言い返そうと思った時、変化があった。
「キャー」
悲鳴が聞こえてくる。急ぎその方向を見ると、少女が青ざめた顔で、ある方向に指を指している。その方向を見る。
そこには、剣等の武器を持った白骨、RPGゲームであればスケルトンと呼ばれるであろう存在が軽く見て五千体はいた。
(……………動く白骨?)
流石に和矢も驚愕を隠せない事態である。
「えっと、何で白骨?が動いてるの」
先程まで話をしていた少女も同様のようである。
「う、うあぁぁぁぁ。なんだあれ、こ、こっちに向かってくる」
「スケルトン、とでも呼べばいいのかな?」
浦部と少女の連れの眼鏡少年も独自の反応を示している。周りの人間に到っては、白目を剥いて倒れる者、普通に脅える者、これは悪夢だと言い聞かせる者、何故かシャドウボクシングを始める者までいる。
「ふん」
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