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和矢は鼻で笑うとスケルトンの群れに向かって歩き出した。そんな和矢を少女が止める。
「ま、待ってください。どうするつもりなんですか?」
「どうするって、戦うだけだが?」
和矢は振り返り無表情で少女に答えを告げる。
「そんな、無茶ですよ。武器とか持ってるんですよ」
少女の言ってることは尤もな意見である。
「なら、ここで死ぬのか? ………なにもしないで、アイツ等に殺されるのか?」
だが和矢は逆に少女に問う。このまま絶望しながら、後僅かな時間を無駄にするのか?っと。
「で、でも」
「話がそれだけなら、俺は行く。俺はこんな所では、まだ死ねない」
言葉に詰まった少女に和矢はそれだけを言い残し、かなり近くまで来ていたスケルトンの群れに向かって走り出した。
「ふっ!!」
短い呼気を吐き青竜刀を持っているスケルトンの腕を手刀で砕く。思った以上にスケルトンの強度は低かった。
そして、砕けたスケルトンの手から青竜刀を盗り横薙ぎに振るい手の砕けたスケルトンを切り捨てる。
「想像より弱いな」
そんな思考をしながら闘いスケルトンを切り捨てていく。
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