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「知らねえよ。それにしても、さっきの爆発でだいぶ数が減ったんじゃねえか?」
確かにスケルトンの数はかなり減ったように見えるが、しかし此方に向かってくるのを止めたわけではない。
先程からスケルトンの群れと戦っていた少年を見ると、いつの間にか自分達の近くにいた。
爆発音がした。和矢は急ぎそっちの確認をする。
するとそこには大きなクレーターがありかなりの数のスケルトンが砕けて散乱していた。
それからすぐに手に痛みが走った。何事かと思い、手を確認するため一時後退する。
後退し右の手の甲を見ると漢字の風という文字が印されていた。
(風? これは一体なんだ? まさか風でも操れるようにでもなったというなら笑い物だがな)
そんな思考をしていると和矢の周りに風が集まる。
(な、まさかな。思っただけで風がふく訳が…)
和矢の周りに集まった風が和矢を包むようにふく。
(ふいた。まさか本当に操れるのか?)
和矢が思考していると後ろから声をかけられた。
「あの大丈夫ですか?」
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