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後ろを向くと先程の少女が心配そうに訊ねてきた。
「問題ない」
簡潔に答える。前を見るとスケルトンの群れがかなり迫ってきている。和矢はそこで思考する。
(もしも操ることが出来るなら、速く片付きそうだ。駄目元でやってみるか)
和矢は今手にある青竜刀を見ると水平に持つ
(剣から先へ風を斬るように横薙ぎに裂く、そして裂いた風をもって敵を斬る)
和矢が剣を横薙ぎに薙ぐ。するとそこから大きな不可視の刃がスケルトンの群れに向かって飛ぶ。間にあった木々まで切り裂きながらも風の刃は勢いを止まらずに、スケルトンの群れを切り裂き風の刃は霧散した。
「ふぅ」
溜め息を一つつき手にしてる青竜刀を投げ捨てると、スケルトンの群れと持っていた武器が音もなく砕け散り風にふかれ消えていく。
「いゃ~素晴らしい。予想以上だよ」
そんな声と共に拍手が聞こえてきた。空中を見上げると先程の仮面の奴が宙に浮かんでいる。
「いや~素晴らしい。実際こんなにも生き残るとは思わなかったよ。う~ん素晴らしい」
先程から素晴らしいとしか喋らない仮面が助言と不吉な言葉を言う。
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