仲間……。

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「冬野主任の手腕は重々承知してます。 ですか、もっと俺達を頼って下さい。 仲間じゃないですか」 『仲間』……。 そうよね。 まわりは『敵』ばかりではない。 秋津のように不器用でもあたしを支えてくれる、そしてあたしが支えるべき『仲間』がいるんだ。 「貴方、あたしの事嫌いじゃないの?」 思わず聞いてしまった。 いつもガミガミ叱るあたしは秋津にとって嫌な存在なハズ……。 「何で貴女を嫌いにならなきゃいけないんです? 上司であり仲間である貴女を嫌う理由なんてありません」 そう言うと秋津は優しく笑った。 秋津の意外な答えに何だホッとした。 「秋津君……」 あたしは秋津の優しさにじんときている。 「それに俺は冬野主任に特別な感情を抱いてます」 今秋津はさりげなく重大発表をした……よね? うん。
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