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「冬野主任に失礼な事ばかり……」
部長が去った後も納得が行かない秋津はぶつぶつ文句を言う。
「おやめなさい」
あたしは秋津を制止する。
「だって……悔しくないんですか?」
悔しそうに秋津は言う。
「言い返したとこで、ミイラ取りがなるだけ。
言ったところで自分達が不利になるだけ」
そうよ。
ここは穏便にした方が賢明なのよ。
「すみません……」
秋津はあたしに頭を下げると自分のデスクへ戻って行った。
ズキン……。
胸が痛い。
秋津はあたしを守ってくれたのにあたしは秋津を守れなかった。
上司として失格ね……。
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