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私たちはレティを子供のように可愛がっていた。
私の親がなんと言おうと、子供が出来ても手放さなかった。
ただ、生まれたばかりの子供の部屋にははいらせなかったのだが、それさえもレティは1度教えただけで守った。
私たちにとってはレティを差別していたつもりはなったのだが、賢い彼女は解っていたのだ。
のぶとしが私たちの大切な存在だと。
レティは主人が好き。
その主人や私が大切にしているのぶとし。
だからレティはのぶとしを守ろうとしていたのだ。
まるで乳母のようにのぶとしを心配し見守っているレティ。
私たちはいっそうレティを愛した。
のぶとしも私たちの仕事柄、なかなか側にいてあげられない両親よりもレティといり事が多かった。
当時のアルバムを開くと、いつものぶとしはレティと一緒だった。
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