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それからレティはふたりの子供の乳母になった。
お兄ちゃんののぶとしが保育園に行っている間は以前ののぶとしのように寝ているまいを見ていた。
のぶとしが帰ってくると両方一度に見る。
まいも寝てばかりいる頃は良かった。
だが
動き出すと、それはお兄ちゃんの比ではなく、とんでもなくお転婆だった。
レティもちょこまか動き回るまいを焦りながら見ていた。
のぶとしは帰ってくるとレティがまいばかり心配しているようで拗ねたりする。
妹も可愛いが、やはりレティは自分のだという思いがあるのだろう。
レティも不思議なことにそれを察知したのか、のぶとしが保育園から帰るとのぶとしの方に寄り添う事が多かった。
「レティ(もうレティと発音出来るようになっていた)はお兄ちゃんのだよ。まいには貸してあげるだけだからね!」
「あい!」
まいは意味が解っているのか大きな声で返事をする。
それから………
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