はじめに

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早速、名前をつけることにした。 前のうちでは《マミー》と呼ばれていたらしい。 どんな名前がいいかなぁ。 可愛い名前がいいな。 その時 「ポチ。」 主人がそう呼んで抱き上げた。 「はぁ?ポチって何よ?」 「何ってバカだな、お前。犬はポチに決まってるだろう。犬はポチ、猫はタマだ。」 主人は自信満々に言った。 ヤバい。 この人に任せたら大変なことになる。 なんなの? このネーミングセンスのなさは…… 私は慌て言った。 「あ、あのね。このこ、女の子だからさ。」 「ポチはだめかなあ…」 「私、前々からつけたかった名前があるんだよね。《レティ》っていうのはどう?」 「う~ん、レティかぁ~。ま、いいか。」 主人は結構いい加減だった。 こうして《レティ》が我が家の一員になった。 .
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