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日曜日は朝から忙しい。
午前中はずっとお客さんが続いた。
そんな中、レティに陣痛が始まった。
息子に言われ、先に昼ご飯を摂っていた主人が見に行った。
主人は自分たちがレティについていてやれないのを心配して、子供部屋にレティと段ボール箱を移動させた。
レティの陣痛はまだ初期のようで、大丈夫なようだ。
「のぶとし、とりあえずレティを見ていろよ。お父さんたちもなるべく見に来るからね。」
息子は何が起きるのかわからず頷いた。
主人の食事が終わり、続いて私が昼御飯に入った。
その時レティを見に行った。
子供たちは神妙な顔でレティを見守っている。
「どう?赤ちゃん、生まれそう?」
私が言うと息子はビックリしたように私を見て言った。
「赤ちゃん!?レティ、赤ちゃんが生まれるの?」
「え?ああ、そうよ。まだだけどね。お母さん、また後で来るわね。」
「うん!ぼく、ちゃんと見とくね!」
息子の目がキラキラとしていた。娘も意味が解っているのか解っていないのか、兄につられて目をキラキラさせている。
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