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午後から比較的暇になった。
お客さんは途切れなかったが、1人終わるとまた1人来るという感じだったので私たちは交互にレティを見に行けた。
主人が見に行った時だった。
レティがたまたま2人来たお客さんを私たちがやっている時に続けざまに2匹生んだのだ。
しかし、主人が見に行った時は遅かった。
レティは初産だったこともあって羊膜を上手に破れず生まれた仔犬は2匹とも死んでしまった。
息子たちもおろおろしているが、まだ小さい子供では仕方がなかった。
生まれた仔犬は1匹はレティに似た薄い茶色で、もう1匹は白にしっぽの回りだけ黒のぶちだった。
レティは死んだこともわからず、主人が羊膜を破ってやった後の仔犬の体を一生懸命舐めていた。
「………。」
私は降りてきた主人に聞いた。
「生まれてたの?」
「うん。2匹ね。でもレティ、羊膜が上手に破れなかったらしくて………
両方ともダメだったよ。」
主人は大きなため息をついた。
私もショックだった。
レティ………
可哀想に………
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