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ま、いいか。
犬の赤ちゃんに夢中になっている子供たちを見て私は諦めるように微笑んだ。
2人とも、自分なりに気を遣いながらレティと仔犬を見ている。
そんな子供たちを見て私は言い出せなかった。
仔犬は他所にやるんだと………。
その時、主人が上がってきた。
「明日、動物霊園の人が引き取りに来てくれるって。」
「そう………。」
主人はティッシュの空き箱を持ってきた。
「ここに入れよう。」
そしてレティの側から死んだ仔犬を取りだしティッシュの空き箱に入れた。
仔犬を取り出す時、レティが一声、
「くぅん……。」
と鳴いた。
主人はレティの頭を撫でて
「ごめんな。レティ。」
と言った。
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