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「でも1匹でも無事で良かったな。」
レティの赤ちゃんはもうお乳にしゃぶりついている。
主人に目で合図されて私も立ち上がった。
「のぶくん。ちょっと下に行った来るね。」
「その赤ちゃん、どうするの?」
息子が聞いた。
「ん……、このこたちは天国に行っちゃったの。だから明日、神様が連れていってくれるのよ。」
「ふぅん……。」
息子は不思議そうに頷いた。
私は主人と店に出た。
お客さんはいない。
今日は夕方まで客は切れそうな気がした。
日曜日は大体このパターンが多い。
天気が良いと昼間は遊びに行く。
だから行く前の午前中と帰って来た夕方以降が忙しくなるのだ。
1日中仕事の日も勿論あるが、今日は典型的なそのパターンだった。
主人が仔犬の遺体が入った箱を事務所の机に置くと助かったもう1匹の赤ちゃんについて聞いてきた。
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