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「じゃあ、のぶたちに言ってこよう。名前もつけなくちゃ。」
「あ―…、名前は…もうあるよ。」
私は言いにくそうに言った。
「ん?ポチか?」
また?
って言うか、どんだけポチ好き?
でもまあ、似たような名前だけどね。
「《ちっぽ》って言うんだって。のぶとしが付けたのよ。」
「ちっぽぉ?変な名前だな―。」
いや、お父さんに言われたくないし。
「ま、いいか。」
相変わらず適当だった。
主人は早速子供たちに報告に上に上がっていった。
しばらくして降りてきた主人は満足な表情を浮かべていた。
主人に仔犬をうちで飼うと告げられた子供たちは大喜びしていたらしい。
恐らく娘は別として息子の方は薄々気がついていたのだろう。
仔犬と一緒に暮らせないのだろうと。
それだけに主人に言われた時は嬉しかったに違いない。
私もそれを聞いてほっとした。
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