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レティとちっぽの親子は出産に使った段ボール箱がボロくなったので、新しい寝床として娘が赤ちゃんの時に使っていたクーハンを貰った。
クーハンとは赤ちゃんを入れて運ぶ籐製の籠のことだ。
そしてそのまま、子供部屋から主人の寝ている部屋の南側に置かれた。
南側の陽のあたる場所でクーハンの下にもバスタオルを敷いて置いておく。
最初レティはエサを食べなかった。
そこで手のひらに乗せてレティの口元に持っていくと、レティはおずおずと食べた。
ちっぽがレティのお腹に埋もれるようにお乳を飲んでいるからだ。
「レティはお腹空いてても我慢してるんだね。」
レティは母親の顔をしていた。
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