115人が本棚に入れています
本棚に追加
ちっぽは当たり前な顔をして出てくるのだが、主人に『ここがお前たちの部屋だよ』と言われたレティは言いつけを守って出てこなくなったのだ。
「お父さん、レティ出てこなくなっちゃったよ。」
主人も生真面目すぎるレティに驚いていた。
息子も出てこないレティに半分泣きそうになっている。
「ねえ、どうしてレティは出てこないの?」
「レティはお利口だからねぇ。」
多分、その頃はレティも年だったのかも知れない。
レティは10歳を過ぎていた。
ちっぽは相変わらず元気に遊び回っている。
.
最初のコメントを投稿しよう!