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ちっぽは川にも入らず、砂地でも遊ばず、私の側でごそごそしている。
「何?ちっぽ。」
嬉しそうにしっぽを振る。
どうやら、お弁当が目当てらしい。
「あのね。向こうで遊んできたら、だよ。まだお昼になってないでしょ。」
私は呆れてそう言った。だが、ちっぽは側を離れない。
「ちっぽ!」
主人がレティと川から上がってきた。
私はバスタオルでレティの体を拭いてやった。
レティが来るとちっぽは甘えにいく。
レティも母親の顔になっている。
「子供たちを呼んで、そろそろ食べようか。」
主人がそう言った。
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