後継ぎ

36/38
前へ
/226ページ
次へ
ちっぽはびくびくと怯えている。 ダメダメ! 私は笑いそうになった自分を諌めた。そしてちっぽを抱いた。 「ちっぽ、ごめんね。」 それからレティ。 レティも心配そうに見ている。 私はレティも抱きながら言った。 「大丈夫だよ、レティ。心配かけてごめんね。」 私は娘にもちっぽに謝るように言った。 娘は半分泣きながらちっぽの首にすがるように抱き締めて言った。 「ごめんね、ちっぽ。」 ちっぽも怯えていたが、いつものように鼻をクンクンさせて娘の頬を舐めた。 .
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加