愛しのレティ

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店舗兼家に着くとお客さんが居なく、退屈そうに店にいた主人が出てきた。 私がレティを抱いて車を降りると主人はレティを受け取って心配そうに言った。 「レティ、大丈夫か?」 レティは返事の代わりに主人の顔を舐めている。 私が車を置いてくると、すぐさま主人が聞いてきた。 「レティはどうなんだ?この赤いのは包帯か?」 「うん。あ、また取っちゃダメだよ。レティの手術はうまくいったみたい。2、3日は安静ね。それで、ちっぽなんだけど……。」 実を言うと、ちっぽはまだレティのおっぱいを飲んでいる。 お医者さんにも言われたが。 ちっぽは人間で言えば『おばさん』だ。 母親のお乳を未だに含んでるのはおかしい。 だが、ちっぽは生まれた時から母親と一緒のため、甘え癖が抜けない。 お乳を吸うとは言っても寝るときに甘えて乳房に口を着けているだけなのだが。 私はお医者さんに言われたことを主人に話した。 「う~ん。ちっぽかあ……。」 主人も困ったように腕組みをした。 .
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