愛しのレティ

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レティは顔をあげる。そしてしっぼを振る。 私はレティを見る。 レティが初めて私の所へ来たとき。 まだ私は子供もいなかった。 私は両親ともうまくいってなかったので頼りは主人だけだった。 その主人もその当時は将来店を持つために朝から晩まで働いていた。 休みも月に2度ほどしかなかった。 主人の所は私の家からもずっと遠く、私の友達にも会えない。 私はまだ18歳だった。 私も同業にパートで出ていたが、主人よりはずっと早く帰るし休みも多かった。 大抵は家事をこなして過ごしていたが、やはり寂しかった。 そんな時、レティを主人が連れてきてくれたのだ。 主人と私とレティ。 主人が忙しくてもレティと過ごす毎日はとても私の心を癒してくれた。 そして主人と遊ぶレティの姿も。 私はレティの口元を見た。 いつの間にか髭は真っ白になっていて張りがなくなっていた。 目も白内障になっていて目の水晶体に濁りがみえる。 レティも年を取ったんだね……… .
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