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「な!こうすりゃいいんだよ。」
吉野さんは満足そうにしている。
だがレティはそれ以来、吉野さんを見ると私たちの後ろに隠れるようになってしまった。
もともと犬が好きな吉野さんはうちのレティに恐れられたことに、しっかり凹んでしまった。
何しろ、吉野さんがどんなに猫なで声でレティを呼んでも、レティは私たちの後ろに隠れてしまう。
吉野さんが主人の大切なお友達だと知っているのかは解らないが、吉野さんが来ても吠えたり威嚇したりはしないが、とにかく怖がっていた。
レティが初めて人を「怖い」と認識したのは吉野さんなのである。
ちなみに、主人はレティが天国へ逝くまで1度もスリッパでお尻を叩くことはなかった。
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