♯2 睦目 陸道

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   確かに、ホリィが歌津美の思うような人物だとして、おいそれと正体など明らかにしないだろう。  前作は、ゲームの秘密をバラすと命を狙われるという、危険極まりないものだった。  新作は、どうなのか。  メッセージカードには、前作の秘密や関わりなどバラすなとは記されていない。  だが配信者は、あえて記さなかったのかもしれない。 「言わなくても、分かってるだろうってね……」  歌津美じゃなくとも、プレイヤーだったなら慎重になるのは当然であろう。  だが、ホリィがプレイヤーだったかどうかは、実際のところは分からないのである。  プレイヤーじゃない確率の方が、圧倒的に高いのは分かっていた。 「何にしても。ホリィとは、これでサヨナラだよね」  仮に、ホリィが再び掲示板に同じコメントを書き込んだとして、歌津美がそれにコメントしたとしても、反応はしてくれない筈である。  これ以上、交流する手段は無い。 「諦めるしか、無いかぁ……」  諦めなかったからと言って、何があるわけでも無いのである。
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