プロローグ

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「少年、キミは世界が理不尽だと思うか?」 …………。 「そうか。ならば、私も敢えて口にしよう。世界とは理不尽だ。そして不平等だ。有史以来……いや、神代の時代から、平等であったなどという妄言は聞いたことがない」 …………。 「神様などというものがいるのかどうかは知らんが、そんな存在でさえ不平等だ。私たちが平等なはずがない」 …………。 「少年、キミはそれをわかって言っているのか?」 …………。 「いいか、少年。キミには才能がない。いや、鈍臭いというわけではないよ。いや、そうではなく、ただ、天才ではないと言いたいだけだが……まあ、同じものだろう」 …………。
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