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次の日、早苗が
「おはようございます!」
私に向かって最高の笑顔で挨拶してきた。
これはいったい?!
噂によると、超エリートサラリーマンをゲットしたらしく浮足立っているらしい。
私は呆れた。
こんなすぐに他の人に気持ちが移るなんて、なんてお子様。
まあ、私も昔はそうだったから、人の事言えないけど。
とすると私達は…
私と友樹の関係は…
帰宅してから
友樹にTELした。
「早苗さん彼氏出来たみたいだし、私達別れる?」
沈黙が続いた。
「もしもし?聞こえてる?」
「ああ、聞こえてるよ。」
「それじゃあ、どうする?」
「真奈はどうしたい?」
え?
「ズルイよ。そんな事聞くなんて」
私は思わず半泣きになった。
「離れたくない。側にいたい。」
「なら親友で良くない?」
「友樹は親友がいいの?」
「じゃあ、続行で」
そう言うなり、電話は切れた。
私は涙が止まらなかった。
友樹の気持ちが届いた。
心の芯まで…心の奥まで…
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